
ルックバック ジャンプコミックス 藤本 タツキ
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【一冊紹介】「ルックバック」──才能と努力、そして出会いが織りなす、胸を打つ物語
こんにちは!バーニング応援団長です。
今日の「アウトプット読書術」は、ちょっと趣向を変えて 漫画の紹介 をさせてください。
紹介するのは…そう、あの話題作!
『ルックバック』藤本タツキ先生
皆さんご存知『チェンソーマン』の作者、藤本タツキ先生による読み切り長編。
全140ページ、たった一冊で完結する物語。
2024年には58分のアニメ映画化もされています。(Amazonプライムで視聴可能)
価格もワンコイン以下。
でもね、中身は何千円の価値があると断言します。
出会い──藤野と京本
主人公は、小学4年生の女の子・藤野。
漫画が得意で、学級新聞の4コマを担当し、周囲からは「天才だ!」と褒められる日々。
しかしある日、担任の先生から「引きこもりの京本さんも漫画を描いてるから、一緒に載せてみない?」という提案が。
最初は余裕をかましていた藤野。
でも…その作品を見て凍りつく。
描写の緻密さ、構図、背景…全てが圧倒的。
セリフがないのに伝わる世界観。
“この子には敵わない”──才能の違いを突きつけられるのです。
そして、心ない男子の一言。
「藤野なんて、京本と比べたら大したことなくね?」
この一言が、藤野の中に火をつけます。
狂ったように描き始めた藤野
そこからの藤野は、まさにバーニングモード突入。
友達とも遊ばず、ひたすら漫画に没頭。
努力を重ね、小学6年まで描き続けるも…結局、京本には追いつけなかった。
卒業時、先生に頼まれて、藤野は初めて京本の家へ卒業証書を届けに行きます。
そこで見たのは──
廊下の両側に、びっしりと積み上げられたスケッチブックの山。
これが、努力の証。
天才と思っていた京本も、実はそれ以上に描き続けていた。
自分の何十倍も。
言葉なしに伝わる「本気」の重み。
藤野の心に何かがこみ上げます。
京本のひとことが、世界を変える
帰ろうとした藤野に、裸足で飛び出してきた京本が叫ぶ。
「藤野先生!なんで漫画やめちゃったんですか!?」
「私、藤野先生の漫画が大好きなんです!」
「藤野先生は天才です!」
その瞬間、読者もまた心を打たれる。
“天才”に“天才”と言われた、努力の人・藤野。
その喜びと、報われた感情が、ページいっぱいに描かれる。
スキップしながら帰る藤野の姿に、読者はきっと涙します。
青春を捧げた2人の少女
その後、2人はタッグを組んで漫画家を目指します。
藤野はストーリー構成、京本は絵。
互いの得意分野を活かして、漫画の世界に挑戦していくんです。
しかし、ある日。京本が言います。
「私、美大に行きたい」
え?漫画の道を一緒に歩むんじゃなかったの?
ここで藤野は戸惑いますが、やがてその想いを尊重しようとする。
葛藤、尊重、そして選択。
そしてここから、さらに大きな出来事が…(※ここはぜひ、ご自身の目で確かめてください)
『ルックバック』が教えてくれること
この漫画はただの“才能と努力の物語”ではありません。
「自分の限界にぶつかったとき、人はどうするか」
「大好きなことを貫く覚悟とは何か」
「誰かと出会うことで、自分の人生はどう変わるか」
それらすべてが、140ページに凝縮されています。
読み終わったあと、きっと自分の人生と重ねて、涙を流すはず。
最後に
忙しい人でも1時間で読了(映画も1時間弱)。
だけど、心に残るのは一生モノ。
本気で、全力で、誰かと何かをやってきたことがある人なら、必ず刺さります。
ぜひ、読んで(観て)ください。
今日のあなたの背中を、きっと押してくれます。
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