
職場のトリセツ 黒川 伊保子
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【書評】職場の人間関係がスッと楽になる!AI研究者が解き明かす「職場のトリセツ」
こんにちは、バーニング応援のアウトプット読書術。本日の一冊は、黒川伊保子著『職場のトリセツ』です。
「職場の人間関係に悩んでいる」「あの上司、何考えてるかわからない…」
そんなあなたにこそ手に取ってほしい一冊。なんと人工知能(AI)研究者の視点から、人間の脳とコミュニケーションの仕組みを解説した、人間関係の“攻略本”なんです。
◆著者はAIのプロ。だけど語るのは“人の心”
著者の黒川伊保子さんは1959年生まれ。富士通で14年間、AIの研究開発に携わったのち、人間とAIの対話の仕組みを研究。
その過程で「男女の脳にはそもそも初期設定が違う」という事実を発見。
そこから、夫婦関係や職場の摩擦を“脳科学的”に読み解くユニークな本を次々と出版。今回は、まさに“職場”を舞台にした一冊です。
◆オスとメス、脳の役割が違った!
この本で最も衝撃だったのは、「男女のすれ違いには、太古からの“生存戦略”が関係している」という点。
- オス(男性)は、外に狩りに出る生き物。
⇒ 単独行動、論理的思考、問題解決型 - メス(女性)は、育児中に仲間と助け合って生き延びる必要があった。
⇒ 共感力、協調性、空気を読む力が進化
つまり、そもそも脳の設計思想が違うんです。
◆「わかるよ」「いいね」で職場は変わる!
この本のキモ、それは「返し方を変えれば人間関係が激変する」ということ。
- ネガティブな話には:「わかるよ」
- ポジティブな話には:「いいね!」
たったこれだけで、人との距離が一気に縮まるのです。
◆「ことのいきさつ派」と「今できる派」
人には2つの相談スタイルがあると著者はいいます。
- ことのいきさつ派
「こんなことがあって、あんなことがあって…どう思う?」というタイプ
→ 共感で受け止めるのが正解 - 今できる派
「これこれこういう問題があります。どう対処しましょうか?」というタイプ
→ 解決提案がベスト
そして黒川さんは言います。「どちらにしても、まずは“共感”で受けとめることが大切」だと。
◆実例が面白すぎる!
- 女子会で「マンゴーパフェがいいよね!」と盛り上がるも、結局全員バラバラのパフェを頼む話。
- 職場で女性の提案を男性上司が論理でバッサリ切ると、相手は「私、ここにいなくていいんだ…」と絶望。
このようなリアルで笑える例が満載。
でも、笑っていられないほど職場のあるあるなんです。
◆AIは感情を持てない。でも人間は「心」で勝てる
黒川さんはAIのプロ。だからこそ、こう語ります。
「AIは人間の“想像力”や“読解力”も超える時代が来る。だけど感情は超えられない」
- 美味しいと感じること
- 美しいと感動すること
- 誰かの悲しみに心を痛めること
これこそが人間の持つ最後の砦であり、磨くべき力だと。
◆子供→青い→大人 コミュニケーションは進化できる
たとえば、彼女とのデートに遅れたときの対応。
- 子供レベル:「ごめん、忙しかったんだよ」←自己都合だけ
- 青いレベル:「電話がかかってきて…」←時系列説明
- 大人レベル:「暑い中待たせてごめんね。すぐお店入ろう」←相手を思いやる言葉
人間関係は、“共感”という小さな一手で、劇的に変わっていくのです。
◆まとめ:人間関係のトリセツ、あなたは持ってますか?
この本を読んで、「職場の人間関係がなぜうまくいかないのか」がスーッと腑に落ちました。
そして、人を動かすのは論理でも正しさでもなく、“心の共鳴”だということにも改めて気づかされます。
人と人との間に生まれる摩擦は、相手の“脳”と“感情”を理解することでスムーズに回避できる。まさに、AI研究者だからこそ書けた人間関係の説明書です。
🔥おすすめ度:★★★★★(満点)
- 人間関係に悩むすべての社会人へ
- 管理職、夫婦、親子関係にも応用可能
- 感情と共感の大切さを再確認できる一冊
それでは、また明日もワクワクと、楽しく元気に過ごしていきましょう。
バーニング大家でした!
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