要約

家計再生のプロであるファイナンシャルプランナーの横山光昭氏が、1万人以上の家計を立て直してきた経験から得た、お金を貯める法則について。
主な内容は、夫婦の役割分担、収支のプラス転換、欲しいものと必要なものの見極め、子供への教育的な対応、そしてお金よりも大切なものについての言及です。
お金を貯めるための具体的なアドバイスが豊富に盛り込まれており、家計管理の重要性が強調されています。

夫婦の役割分担

女性は現状把握が得意で、男性は将来を見据えることが得意です。
そこで、月々の家計管理は妻に任せ、数年先の大きな出費の準備は夫が行うことが提案されています。
しかし、最終的には家族全体で収支を把握し、適切に管理することが重要とされています。

収支のプラス転換

お金を貯めるための絶対法則は、収入から支出を引いた残りをプラスにすることです。
毎月の収支の振れ幅が大きい人は、給与から一定額を天引きで貯金するなどの工夫が必要です。
少しずつでも毎月プラスを意識することが大切です。

欲しいものと必要なものの見極め

物を買う前に、本当に必要なものかどうかを考えることが重要です。
金額の高低だけでなく、自分や家族にとって必要かどうかを判断する必要があります。
著者は、大家族のために高価な洗濯機を購入した事例を紹介しています。

子供への教育的な対応

子供には時間という複利の神様がついているため、お金を残す必要はありません。
代わりに、知識と知恵を与え、自立できるよう見守ることが大切です。
時間は誰にとっても平等に与えられた財産だと説かれています。

お金よりも大切なもの

スティーブ・ジョブズの言葉が引用されています。
お金は人生の事実に過ぎず、死ぬときに持っていけるのは愛情に満ちた思い出だけです。
お金は人生にメリハリをつけるための道具に過ぎず、楽しい人生を送ることが大切だと締めくくられています。