レバレッジ・マネジメント―少ない労力で大きな成果をあげる経営戦略』 本田 直之
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バーニング大家のアウトプット読書術
本日ご紹介する1冊は『レバレッジマネジメント』。少ない労力で大きな成果を上げる経営戦略について述べた名著です。著者の本田直之氏は、シティバンクなどの外資系企業での経験を経て、バックスグループの経営に参画。常務取締役としてJASDAQ上場に導いた実績を持つ人物です。彼の手掛けた『レバレッジリーディング』『レバレッジシンキング』『レバレッジオーガナイザー』など、レバレッジシリーズの一環として書かれた本書は、時間がない、お金がない、先が見えないといった課題を抱えるビジネスパーソンに向けた必読書と言えます。
本書の主張
本田直之氏は、日本の企業を大きく2種類に分けています。それは「うまくやっている会社」と「うまくいかない会社」。うまくやっている会社の特徴として以下の2点を挙げています:
- 業績を伸ばし続けていること
- 社員がミッションを感じ、生き生きと働いていること
そして、この分岐点を決定づけるのが経営者の手腕であると説いています。本書では特に「経営者のレバレッジ」に焦点を当て、限られた時間や資源をいかに活用するかが重要であると述べています。
経営者のレバレッジ:タイムマネジメント
本田直之氏が特に強調しているのが、時間の天引きという考え方です。
- 自己投資の時間を最優先に確保:学びや人脈作りに使う時間は、最優先で確保すべき。
- 仕組み作りに集中:会社の方向性を決めたり、社員が円滑に動ける仕組みを整えること。
時間をしっかり管理することで、経営者としての効果的な行動が可能になります。
また、逆算思考を採用する重要性にも触れています。目標を明確にし、その達成に向けたプロセスを計画的に構築することで、無駄を省いた経営が実現できます。
戦略のレバレッジ:決算書を俯瞰せよ
経営者として決算書をどのように活用するかについて、本田直之氏は次の3つのポイントを挙げています:
- 前期と今期の同じ時期を比較する:例えば販管費が増加していれば、その理由を明確に説明できる必要があります。
- 数字をパーセンテージで見る習慣をつける:金額だけでなく、売上に対する割合や伸び率を見ることで、経営の実態を把握。
- 粗利率を意識する:利益が取れない行動は切り捨て、会社の利益に直結する行動に集中する。
これらの視点を持つことで、経営者は自社の現状を正確に把握し、適切な戦略を立てられるようになります。
営業のレバレッジ:売り込まなくても売れる仕組み
本書のもう一つの重要なテーマは、売り込まずに成果を上げる営業戦略です。特に以下の3つのポイントが挙げられています:
- 優良顧客の獲得:初めて取引をする際に、相手に信頼感を与えることが重要。
- ブランド力の強化:商品やサービスの魅力を伝える仕組みを整える。
- 継続的なリレーションシップ:一度の取引で終わらせず、長期的な関係を築くこと。
これらの取り組みによって、顧客から選ばれる会社になることが可能になります。
まとめ
『レバレッジマネジメント』は、経営者だけでなく、時間やお金に悩むすべてのビジネスパーソンに役立つ一冊です。本書を読むことで、自己投資や仕組み作りの重要性、決算書の活用法、営業戦略の基礎が学べます。
この本を手に取り、限られたリソースを最大限に活用する経営の極意を学びましょう!
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