
レバレッジ・マネジメント―少ない労力で大きな成果をあげる経営戦略』 本田 直之
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バーニング大家のアウトプット読書術
本日ご紹介する1冊は『レバレッジ・マネジメント』。著者は本田直之氏で、累計70万部を突破した「レバレッジシリーズ」の最新刊です。今回は本書の第2部に焦点を当て、第4章から第6章の内容について掘り下げていきます。
第4章:ブランドのレバレッジ
ブランド力は、広告効果を大幅に高める強力な武器です。「ブランド」というと、大企業だけが構築できるものと思われがちですが、小規模事業でも活用可能です。ここでは、ブランドと広告の違いを理解することが重要です。
- 広告:短期間で効果を発揮しますが、その効果は一時的。
- ブランド:長期間にわたる効果が持続し、聞くだけで価値が伝わるもの。
例えば、不動産投資の分野で「金持ち父さん貧乏父さん」が流行した際、日本で「日本ファイナンシャルアカデミー」という明快なブランド名を立ち上げた企業があります。このように、名前やキャラクター性を通じて事業の価値を明確にすることが効果的です。また、ロゴや物件名の商標登録もブランド力の強化に繋がります。
早期にブランド構築に取り組むことで、広告宣伝費を削減しつつ、継続的な効果を得られるのです。
第5章:仕組み化のレバレッジ
業務を効率化するための仕組み化には、以下の2つの原則が重要です。
- やるべきことを仕組み化する、やらなくて良いことは仕組み化しない。
- 重要でない仕事を仕組み化する時間は無駄。
- 重要な仕事は仕組み化せず、集中して取り組む。
- 長期的な視点で業務を見る。
- 仕組み化は投資です。一度仕組みを作れば、長期的にストレスが軽減され、業務効率が向上します。
著者が例に挙げたのは、セミナー運営のシンプルな改善。例えば、チェックリストを用意するだけでエアコンの温度調整や講師の飲み物の用意といった基本的な問題が解決します。これも仕組み化の一環であり、経営者の強い意志が不可欠です。
第6章:組織のレバレッジ
組織の力を最大化するためには、社員が成果を出しやすい環境を作ることが重要です。
- 個人の能力に頼らない仕組み作り
- 特定の社員に依存しない共通言語やプロセスを構築。
- 例:退去通知があれば、即座に次の対応ができるフローを整備。
具体的には、物件管理における退去時の手続きリストを用意することで、誰もがスムーズに業務を進められるようになります。これにより、組織全体の効率が向上し、結果的に大きな成果を生み出せます。
まとめ
『レバレッジ・マネジメント』第2部では、ブランド構築、仕組み化、組織作りにおける具体的な戦略が解説されています。これらの取り組みは、経営者が直面する課題を大きく改善し、少ない労力で最大の成果を得るための重要な鍵となります。
最初の一歩を踏み出すのは大変ですが、その効果は長期的に持続します。本書から得た知見を活かし、自分の事業に適応してみてはいかがでしょうか。
次回は本書の最終章についてご紹介します。お楽しみに!
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