いまさら聞けないマーケティングの基本のはなし 松井剛
要約
マーケティングの基本的な概念と重要性について。
著者は、消費者行動論の専門家であり、マーケティングの本質は「ありがとう」と「お金」の両方を得ることだと説明しています。
さらに、選択的注意、本物を出せば売れるという概念、世代によるルールの違い、バレンタインデーの文化的背景など、様々な事例を通してマーケティングの視点から物事を見る重要性を強調しています。
最後に、マーケティングは単に利益を追求するだけでなく、顧客の購買意欲を高めることが本質であると結論付けています。
マーケティングの定義
マーケティングとは、「ありがとう」と「お金」の両方を得ることだと定義されています。
例えば、バナナを購入する際、腹を満たすためにバナナを手に取り、代金を支払うことで満足が得られます。
このように、サービスの提供者は「ありがとう」と「お金」の両方を得ることがマーケティングの本質です。
選択的注意
人は無意識のうちに、興味のあるものと興味のないものを選択的に注目しています。
例えば、ラーメン屋では日本人はくちゃくちゃ音に注目しますが、ズルズル音には気づきません。
一方、外国人はその逆の傾向があります。
このように、ターゲットが何に選択的注意を向けているかを意識することが重要です。
本物を出せば売れるという概念を捨てよ
日本人は寿司に様々なネタを期待しますが、外国人はサーモンだけを求める傾向があります。
このように、相手が求めるものは異なるため、職人根性で本物を出すだけでは売れません。
相手のニーズに合わせることが重要です。
世代によるルールの違い
人は無意識のうちに行動のルールを持っています。
例えば、年配者は居酒屋で最初にビールを注文し、一緒に乾杯することが常識ですが、若者はそうではありません。
このように、ターゲットの世代によってニーズが異なるため、それに合わせたマーケティングが必要です。
バレンタインデーの文化的背景
バレンタインデーは日本独自の文化で、女性から男性にチョコを贈り、1ヶ月後の3月14日にお返しをするというものです。
この「返報性の原理」を活用し、ホワイトデーにもチョコが売れるようになっています。
このように、文化的背景を捉えたマーケティングが重要です。
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