親の認知症に気づいたら読む本 杉山 孝博
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要約
親の認知症に気づいた際の対処法について説明しています。
認知症の症状や特徴、かかりつけ医への受診、家族への伝え方、介護サービスの利用、家族間での話し合いの重要性などが詳しく解説されています。
最後に、認知症の人への寄り添い方や気持ちの受け止め方についても触れられています。
認知症の症状と特徴
認知症の症状として、同じ話の繰り返し、身なりの乱れ、言い訳が多くなることなどが挙げられています。
認知症は記憶力の低下であり、感情は残っているという特徴があります。
加齢による物忘れと認知症の違いについても説明されています。
認知症の場合は記憶がすっぽり抜け落ち、新しいことが覚えられないという特徴があります。
原因は脳内のタンパク質の異常によるものです。
かかりつけ医への受診
認知症が疑われる場合、まずはかかりつけ医を受診することが推奨されています。
かかりつけ医から専門医を紹介してもらえるため、相談しやすいとされています。
ただし、本人に病院受診を勧めるのは難しい場合があるため、健康診断の付き添いを口実にするなどの工夫が必要となる場合があります。
家族への伝え方
認知症と診断された場合、本人に直接伝えるかどうかは慎重に検討する必要があります。
「認知症」という言葉を聞くことで不安が増幅する可能性があるためです。
場合によっては、物忘れが激しくなったから定期的に医師に診てもらうなど、柔らかい言い方で伝えることも選択肢の一つです。
介護サービスの利用と家族間の話し合い
認知症の介護は長期戦であり、ホームヘルパーやケアマネージャーなどの専門家に相談し、介護保険の申請をすることが推奨されています。
また、早い段階で兄弟姉妹で今後の対応を話し合っておくことが重要です。
介護費用の負担割合なども決めておく必要があります。
ただし、本人の意思を尊重することが大切です。
認知症の人への寄り添い方
認知症の人は感情の世界で生きているため、不安な気持ちを抱えていることが多いです。
そのため、ゆっくりと寄り添い、言動を受け止め、相槌を打つ、褒めるなどの対応が求められます。
柔らかい言葉で接することで、本人を落ち着かせることができます。
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